何と言う種類の蜘蛛なのか知らないけど
「上手に織ったわねぇ〜」　
と、つい声をかけてしまった。畑の蜘蛛に。
大きな里芋の葉の真ん中にギザギザの巣。
織り上げるのはたいへんなことだったろうに。
「うまいこと　獲物がやってくるといいね。」

 

図書館で見つけた　金子みすゞの詩。

・
・
「草の名」

人の知ってる草の名は、
わたしはちっとも知らないの。

人の知らない草の名を、
わたしはいくつも知ってるの。

それはわたしがつけたのよ、
すきな草にはすきな名を。

人の知ってる草の名も、
どうせだれかがつけたのよ。

ほんとうの名まえを知ってるは、
空のお日さまばかりなの。

だからわたしはよんでるの、
わたしばかりでよんでるの。
・
・

畑にいた蜘蛛の名前を調べてみようと思ったけど
ふとこの詩が浮かんできて
私は調べるのをや〜めた。

この詩を額面通りに受け取れば
名前なんて自由に付けたら良いじゃないってことだけど
もっと深い、生き様を教えられたようで。
声に出して読んでみて。
目で読む以上に　心に響いてびっくりするよ。


とりとめのない文章・・失礼しました・・